デスクトップとノートパソコン CPUの違いについて見ていきましょう。デスクトップとノートパソコンは、大きさから使用目的までまったく異なる特徴を持っており、CPUもその用途や環境に合わせて設計されています。この記事では、デスクトップCPUとノートパソコンCPUの性能、冷却システム、発熱管理の観点から違いを比較して説明します。
デスクトップとノートパソコン CPUの違いまとめ
CPU(Central Processing Unit)はコンピューターの頭脳であり、さまざまな演算処理を行う中心的な部品です。
デスクトップとノートパソコンは、それぞれの用途や使用環境に適したCPUが採用されています。デスクトップCPUは性能や拡張性を重視する一方で、ノートパソコンCPUは電力効率と携帯性を重視しています。
デスクトップCPUとノートパソコンCPUの主な違いは以下の通りです。
| 区分 | デスクトップCPU | ノートパソコンCPU |
|---|---|---|
| 性能 | 高クロック、高キャッシュメモリ、高TDP(熱設計) | デスクトップCPUより性能が低い |
| オーバークロック | ほとんどのモデルで対応 | 一部の高性能モデルのみ対応 |
| 消費電力と発熱 | 消費電力・発熱ともに高い | 低消費電力・低発熱 |
| 冷却システム | 強力かつ多様な冷却システムが選択可能 | スペースが限られ冷却能力が劣る |
| カスタマイズ性 | 自由度が高い | 制限が多い |
詳しくは以下をご覧ください。
デスクトップとノートパソコン CPUの性能の違い
デスクトップCPUはノートパソコンCPUより性能が高いのか?
デスクトップCPUは、一般的により高いクロック速度、より大きなキャッシュメモリ、高いTDP(熱設計電力)を持っているため、ノートパソコンCPUよりも優れた性能を発揮します。
- たとえば、Intel Core i7-6700(デスクトップCPU)は、Intel Core i7-6700HQ(ノートパソコンCPU)よりも約20%高い性能を発揮します。
デスクトップCPUは、複数のCPU性能指標においてノートパソコンCPUを上回っており、CPU性能指標にはクロック速度、コア数、キャッシュメモリなどがあります。
各用語の詳細な説明は、CPU性能指標の用語【コア、スレッド、クロック、IPC、TDPなど】で整理しています。
デスクトップとノートパソコンCPUのコア数およびクロック速度の違い
ノートパソコンCPUは電力消費を抑えるためにクロック速度が低く、発熱を最小限に抑えるためにコア数も少なく設計されています。
一方、デスクトップCPUは電力消費に大きな制限がないため、より高いクロック速度と多くのコアを搭載することが可能です。
デスクトップ向けの高性能CPUは16コア以上を搭載することもありますが、ノートパソコンCPUは電力効率を考慮して、主に4コアから8コアの範囲で構成されます。
デスクトップとノートパソコンCPUのオーバークロック可否
一部の高性能ノートパソコンCPUはオーバークロックが可能ですが、ほとんどのデスクトップCPUはオーバークロックに対応しています。そのため、同じCPU製品ファミリーや世代であっても、デスクトップCPUの方がノートパソコンCPUより全体的に高い性能を発揮します。
オーバークロックの可否はモデル名からも確認できます。以下のCPU型番の見方を参考にしてください。

デスクトップとノートパソコン CPUの消費電力と発熱の比較
デスクトップ CPU
デスクトップパソコンは安定した電力供給が可能なため、消費電力が高くてもCPUの性能を最大限に引き出すことができます。
しかし、この高い消費電力は大きな発熱を伴います。
ノートパソコン CPU
一方で、ノートパソコンのCPUは限られたバッテリー容量の中で最大限の性能を発揮する必要があります。ノートパソコンのCPUは消費電力を最小限に抑えるように設計されています。
そのため、発熱もデスクトップCPUに比べて少なくなります。
デスクトップとノートパソコン CPUの冷却システム比較
内部冷却システム
デスクトップCPU
デスクトップは固定された場所で使用するため、携帯用のノートパソコンとは異なり、スペースの制約を受けません。そのため、基本的に大型の冷却システムが搭載されており、発熱を効果的に管理できます。
また、デスクトップはカスタマイズが可能なため、より大きなケースに変更したり、内部ファンをファンタワー型や水冷クーラーなどの高性能な冷却システムにアップグレードすることもできます。
ノートパソコンCPU
一方、携帯性を重視したノートパソコンはスペースやファンのサイズに制限があり、冷却性能はデスクトップに比べて劣ります。カスタマイズも不可能なため、発熱が激しい場合は外部クーラーに頼るしかありません。MacBookのように冷却ファンなしで設計された機種もあり、それでも発熱を最小限に抑えるよう工夫されています。
外部冷却システム
デスクトップとノートパソコンは、外部冷却システムを使用して温度管理を行うことも可能です。
デスクトップの場合は側面ケースにミニ扇風機やサーキュレーターを使用し、ノートパソコンの場合は冷却スタンドを利用して追加的な温度管理が可能です。
CPUの温度を下げる方法
CPUの温度はCPUの性能に直接影響を与えるため、温度を効果的に管理することが重要です。CPUの温度を下げる方法については、【CPU発熱 原因と温度を下げる方法 完全ガイド】で詳しく紹介されています。

デスクトップとノートパソコン CPUのカスタマイズの違い
デスクトップCPUのカスタマイズ
デスクトップCPUはソケット式でマザーボードに装着されており、ユーザーが必要に応じてより高性能なCPUに簡単に交換できます。
デスクトップCPUはさまざまなマザーボードと互換性があり、必要に応じてマザーボードを交換して最新のCPUを使用することも可能です。
デスクトップCPUはアップグレードやカスタマイズの自由度が高く、さまざまなオプションを提供します。
ノートパソコンCPUのカスタマイズ
ノートパソコンCPUのほとんどはマザーボードに直接はんだ付け(Soldered)されており、ユーザーが自分でアップグレードするのは困難です。
一部のノートパソコンではアップグレードが可能ですが、それもRAMなど特定の部品に限られており、選択肢は非常に限られています。
ノートパソコンはメーカーやモデルによって特定のCPUとしか互換性がないため、カスタマイズの幅は非常に狭いです。
このように、ノートパソコンCPUはデスクトップと比べてカスタマイズのオプションが少ないのが特徴です。
ノートパソコンとデスクトップ CPUのベンチマーク比較
ベンチマークは、CPUの演算速度、マルチコア性能、グラフィック処理能力などを総合的に評価し、CPUの性能を客観的に比較するための重要なツールです。これにより、実際のCPU性能を比較することができます。
代表的なベンチマークとしては、Cinebench、Geekbench、PassMarkなどがあります。
詳しくは、CPUベンチマークの種類比較と長所・短所の比較で紹介しています。
